フレンジコードの修理方法

このスプリングは、アップライトピアノだけにあるのが特徴です。
ピアノグランドピアノのハンマーは弦を打ったあと、重力ですぐに元の位置に戻りますが、
アップライトピアノは立型の構造のため、弦を打ったハンマーをすばやく戻すために、
スプリングの補助があります。


このコードが切れてスプリングがはずれたまま気づかずにいると、
このように曲がったり、ひどい時は破損してしまう場合がありますorz
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破損してしまうと、スプリングまで交換になりますので
部品代も労力もかかり、なかなか修理も大変でして・・・ガーン

それなので切れていることを発見したら、早めに修理されることを
お勧めしています。

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このフレンジと呼ばれる部分をとりはずして、剥離剤を筆で塗ります。


1~2分たつと溝に入っているコードが、キレイに取れますので
乾燥させたあと、新しいコードを付け直しますキラキラ
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そして、このフレンジ一つ一つに、小さい金属の棒みたいなのがついているのですが、
それがセンターピンといわれるもので、部品同士を連結させています。
数箇所にありますが、とても大事な働きをしていて、
この部分が堅過ぎても緩過ぎても、タッチに大きく影響します。音符

ですから、コードを交換するときには必ずこのピンの堅さをチェックして
やっと出来上がりです。

さらに、取り付ける前にハンマーについた弦の溝をなくす
「ファイリング」という作業もしますが、こちらは、また別の機会に
したいと思います笑顔にっこり眉なし










修理やタッチ(整調)のこと | コメント(0) | トラックバック(0) | 2009/04/23 19:41
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